プレイボーイとのラブバトル?
「誠司っ。」
後ろから聞き慣れた声―...。
「美鈴.....。」
「何してんのよっ!?何で颯真くんと話なんか―...。」
颯真くん...?
尾崎―...が言っていた事は嘘じゃないようだ。
「誠司...あっあの...。」
なんでそんなに焦るんだよ。
“重すぎて怖い"
尾崎に言われた言葉が浮かんでくる。
怖いのか―...?
「美鈴...。邪魔だよ。」
「...へ?」
「教室入りたいんだ。よけろよ。」
「ごめ...ん。あっあのさ...」
知りたくない。聞きたくもない。だから聞こえないフリをする。美鈴が俺からどんどん離れていくようで怖くてたまらない。
俺の知らない美鈴があるようで悔しくて―...
美鈴をもっと知りたい。
俺だけが知っている美鈴の事はあるのだろうか―...?
「誠ー司!顔怖いぞ?どうした?何フラれた?」
「.....。」
「...まぢで?」
「なわけねーだろ。バカやろう!!」