プレイボーイとのラブバトル?

美鈴Side

「誠司がっ!?」

「ああ...別れたらしいよ。」

「.....そう。」

「黒澤っちはどうすんのー?」

「なっ!黒澤っちって何よ!
健也くんすぐ私に変なあだ名
つけるんだから!あと誠司とは
もう終わったの。...やめて。」

昼休み。健也くんと愛梨に呼ばれて
校庭まで来た。
何かと思ったらこんなことだった。

「でもさ...いいの?美鈴はそれでさ。」

愛梨は不思議そうに私に聞いてきた。

「...愛梨は幸せだから分からないよ。」

「...そんなの...関係ないよ。」

ついきつい事を言っちゃった。
カンジ悪かったかな。

「ごめん。でもとにかくもう誠司は
ありえないの。過去の人なんだから。」

「...過去を現在にはできないのかな?」

過去を現在.....?

「は──.....?」

「くさい事言うようかもしれないけど
誠司はもう黒澤っちにとっては過去
かもしれない。けど...現在にだって
変えれない事はないだろ?」

「そんなの...無理だよ。」

私の手が震える。

「だって...終わっちゃったんだから。
ううん、最初から...終わりだった。
遊びだったんだからさ。」

私はつい作り笑いを健也くんに
むけてしまった。

「何もしらねえくせに...分かったような
事言うんじゃねえよ。」

健也くんは怒りを必死にこらえているように
シャツのすそを握り締めて
震えている。
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