プレイボーイとのラブバトル?

「人の心は読めない。
ちゃんと伝えなきゃ。だから
勘違いがあるんだよ。だからみんな
傷つくんだ。でもいい思いを伝えられた時...
黒澤っちは嬉しくなかった?
幸せじゃなかった?
あれが嘘だって思ってるのかよ?」

「信じたく....なぃょ...?
あれが嘘だったなんて...好きって...
言われて...嬉しかった...
ずっと...ずうっと...一緒に...
いたかった.....でも...でも...
「はい!そこまでーっ!」

愛梨がぎゅっと私を抱きしめた。

「愛.....梨?」

「それ以上私たちに言ってどうすんの?
それは美鈴が心から愛している人に
言わなきゃ意味ないでしょ?」

愛梨は私の頭を撫でる。

「だからさ...思いを伝えるなら
美鈴もちゃんとけりつけなよ。
ほんとに好きじゃないのに一緒に
いたって幸せなんて訪れないよ。
涼夜くんは...誰よりも美鈴の
理解者だったんだから...大丈夫。
心配することなんてないよ。」

「ふぇ...あ゛い゛り゛ー.....。」

「もー、美鈴子供みたいっ。」


愛梨は私のことを思いっきり
抱きしめてくれた。
優しくされて...こうして...
思いっきり抱きしめられて...
それがどれだけ心の支えに
なっているんだろう。私は弱い人間。
だけど...こんな私を抱きしめて
優しく見守ってくれる人がいる。
だから私は...幸せにならなきゃ
だめなんだよ.....。
私もみんながしてくれるように
みんなを愛したい─.....。
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