プレイボーイとのラブバトル?

─────

「おはようございます。」

今日は日直だから
1人で早く学校に来た。

すれ違う人は朝早い人とか
先生ばっかり。

「誠司ぃー待ってっていってるじゃんっ!」

後ろから聞こえる声に私は
足を止めた。

「ねえってば!...あ。」

私はつい振り返ってしまった。

「誠司.....。」

誠司はすぐに私から目を反らした。

「ねえ、誠司い///今日デートしよ?
そしたら許してくれるでしょ?」

え...?もしかして誠司は...
この子にべた惚れなのかな...?

「ねえってばー。」

誠司は私の横を風のように
過ぎ去っていった。

「もう!誠司いー。」

─ドンッ

千夏ちゃんが私の横を通るとき
私を睨みつけて私の肩を押した。

「いだっ.....。」

私はそこで尻餅をついてしまった。

でも千夏ちゃんはそれを鼻で笑って
誠司をおいかけていってしまった。

こんな時間に来なければ良かった─。

でも...私...決めたことは
ちゃんとやりとおしたい─。

職員室にいって日誌を受け取って
教室に戻ると誠司がぼーっと
窓を眺めていた。

今が...チャンス。だって...
2人きりなんだから─...。

「あ、の.....。」

─バタンッ

でも─...誠司は私と目もあわせずに
教室から出て行った。
私はしばらく誠司の机を
眺めていた─。

遠い─。前はすぐにつかまえれたのに。
けど─...もう誠司のことは
つかまえられないみたい─。
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