プレイボーイとのラブバトル?
俺はそいつを睨みつけ
教室から出て行った。
「邪魔...。」
「別れたんでしょ?」
...今考えれば関係もないただの
元彼の俺がよくあんな
まねをしたと思う...。
正直恥ずかしい。
けど...よくわからないけど
体が勝手に動いて止まらなくなった。
美鈴が心配で心配で...。
大丈夫なのだろうか─...。
─────
『誠司.....。』
夢か...?美鈴の声が聞こえたような...
気がする。
「ぃじ...誠...司、誠司っ!」
肩が...重い。
重い瞼をゆっくり開くと健也が
俺の肩をゆすっていた。
寒い─...。
「おいっ!起きろって!」
「なんだよー...?」
目をこすって周りをキョロキョロみると
屋上だった。
「お前ばかか?屋上で寝やがって。
教室から丸見えだっつーの。」
「...あー。」
教室からは屋上が丸見えだったんだ─。
「...黒澤っちなら保健室にいるぞ。」
「...だから?」
「今は、一番お前が行った方がいいだろ。」
「...俺が行ってもどうにもなんねえだろ。」
「いつまで意地はってんだよ!
お前は子供かっ!?いいから行けよ。」
「...お前には関係ねえだろ。」
「関係ないけど俺はお前の親友だっ!
だから俺はお前の背中を押すっ!
行けっ!」
俺は健也に屋上から追い出された。