プレイボーイとのラブバトル?

「もうっ!みんな見てたじゃんっ!」

教室まで行く最中に
何度も美鈴に怒られた。

「だいたい誠司はねー『おめでとう!』

教室のドアを開けるとクラッカーの音が
聞こえた。

「「えっ?」」

見ると鈴木と健也が俺たちに走って
抱きついてきた。

「やー。良かった良かった。これでWデートで
誠司くんにおごってもらえるじゃん♪」

鈴木は、舌を出して笑った。

「はあ!?何だよそれ。」

「お前らヨリ戻してくれたから
みんなでこーやって朝から祝って
やったのさ。感謝しろよっ。」

健也は、軽く俺にデコピンした。

何だよ。それ...。

呆れて美鈴を見ると美鈴は
嬉しそうに顔を赤く染めて笑ってた。

まあ...いいか。

俺は、強引に美鈴の手をとって
教室に入った。

「ちょっちょっと...///誠司っ///」

美鈴は手を振り解こうとするけど
俺は離さない。

美鈴の顔はどんどんタコのように
赤くなっていく。

「ふっ、俺たちラブラブすぎて
うらやましいだろっ。」

俺は美鈴のおでこにリップ音が
なるようにわざと
キスをした。

─チュッ

『きゃあああああ///』

クラスの女子達が顔を隠しながら
叫んでいる。

美鈴を見ると固まったまま
動かない─。

「美鈴...?」

ヤバい。怒らせ...

「誠司ーっ!ふざけないでよっ!」

ちゃった...。
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