プレイボーイとのラブバトル?
「全部受け止めるから─。」
「...私ね、誠司に隠していた。
本当は.....元ヤンなの。」
誠司は、黙ったまま私を見ている。
私は、声が震えてたまらない。
「愛梨もそう。みんなでつるんでいた。
最低な事しながら生きていた。
だけど...ある日、私涼夜っていう大好きな
人に裏切られたの。それから涼夜は
学校にも来なくなった。本当は、裏で
お父さんが色々言っていたみたい。
私は、ばかだから騙されて...
勉強ばかりさせられた。
ヤンキーも卒業した。
そして今こうしているの。
けど...勘違いがたくさんあったの。
誰も私の事を裏切っていなかったってこと。
愛されていたんだってこと─。
でも私はばかだから...気づかなかった。」
涙が溢れてきた。
誠司に...嫌われちゃうんだ。
「ごめんなさい。かくしていて─。
でもね...誠司が好きだから...
かくしていたの─。」
「うん。美鈴ちゃんは最低だねー。」
誠司は、私の頭を軽く叩いた。
「だったら、俺も謝る。
勝手にコソコソ調べたりしてごめん。」
え.....?
「俺、美鈴の昔の事ちょっとだけ知ってた。
いろんな奴から聞いていた─。
だからさ...美鈴も悪いと思うなら
俺のそばにいて俺も悪いから美鈴の
そばにいる─。
それで....どう?」
誠司はいつもの意地悪な顔で
笑った。
「じゃあ...誠司は知ってたの?」
「そんなの美鈴だって隠し事してたんだから
お互い様だろー?美鈴だって菅谷と
付き合っていたのだって知ってる。
俺が千夏とデートしているときに見た。」
え.....?
「だから...もう離さないっ。」
誠司は、ぎゅっと私を抱きしめた。
「美鈴─。」
「なっ何?///」
耳元で呟かれる甘い声に胸が
ドキドキする。