永遠の花嫁
−高1

あたしは、小さいときから体が弱くて、しょっちゅう入院していた。

それをまだひきずっていて、高校入学1日目から一週間学校を休んだ。

久しぶり(いや…初めてだけど)に学校にきて、クラスを見わたすともうグループはできていた。

ま、仕方ないか。と思いながら席につこう…としたけど、席が分からない。

座席表は…ないか。

先生がくるまで教室で立ってると、ひとりの女子があたしに近づいてきた。

「あのぉ…もしかして花森さん?」

その女子はあたしに聞いてきた。

だ…れ?と思いながらもとりあえず返事をする。

「あ…うん。」

「やっぱり!!あたしは水澤 萌。よろしくね。」

みず…さわさん…っていうんだ。

「よ…ろしく。なんであたしの名前知ってるの?」

「あぁ。花森さんずっと学校休んでたでしょ?花森さんの席が空席のたびにどんな子かな〜って思ってたの。だから名前覚えちゃったんだ!!」

…あたしなんかのことが気になる人もいるんだ。

「あ、花森さんの席はここね」

そう言って水澤さんは席を教えてくれた。

「ありがと!!」
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