永遠の花ことば*番外編*
「ふー、あっついわね。」
シルクは自分の額に浮かんだ汗をぬぐった。
そしてエスポワールの汗もぬぐおうとシルクはエスポワールに近づいた。
ジリ、と近づいてくるシルク。
エスポワールは怖くなり、走って逃げた。
その先は、ルキの住むあの家。
「ルキー!!」
うわーんと泣きながらバンっと扉を開く。
いきなり入ってきた訪問者に驚きながらもルキは笑う。
そしてエスポワールを抱き上げる。
「どうしたんだ、エスポワール!」
久しぶりに会った小さな甥っ子を愛おしそうに抱く。
その姿はなんだかリヴに見えてしまい、
シルクは一瞬ドキリとした。
後ろを振り返れば、リヴはそこにいる。
シルクはリヴに向かって微笑み、そして2人のもとへかけた。
「久しぶりね、ルキさん!」
シルクはルキに視線を合わせて言った。
エスポワールはまだプイっと怒った様子だ。
困った顔でシルクはエスポワールを見て、プクリと頬をふくらませた。