永遠の花ことば*番外編*
「母様ー!ルキー!こっちー!」
リヴの剣をだきしめ、エスポワールは2人に手を振る。
そんな無邪気なエスポワールのもとに駆け寄り、
3人で手を合わせる。
---リヴ、来るの遅くなってごめんね。
エスポワールってやっぱりリヴに似てるのよね。
可愛いところとか特に!
こんなこと言ったらまた怒るかしら?
最近暑いわね、私たちの周りくらい涼しくしてよ!
なんてね。そばにいてくれてるだけで充分だわ。
ありがとう。愛してるわ。…---
シルクがそっと目を開けると、
自分を覗き込むエスポワールがドアップで映っていた。
「きゃっ、びっくりしたー、
ルキさんは?」
シルクはきょろきょろと周りを見渡した。
するとエスポワールは乗ってきた馬の方へ駆け寄りながら言った。
「ルキは家の中でご飯作ってくれてる!
母様は父様との話がながいんだよー!
それよりも!これ!!」
エスポワールは途中で摘んできた笑顔の花をいっぱいに広げた。
そしてよいしょ、とリヴの墓に添えるとニッコリ微笑んだ。