最後の恋 *お正月特別編*




「渚君も、恭司君も
何か忘れていませんか?」

「忘れてないと思いますけど」

「うん」

「お2人とも、
大事なこと忘れています」

「何を忘れているんですか?」

「僕、全然分かんない」

「それは」

「「それは」」

「この物語を読んで下さっている
大切な読者様と私達の運命を
握っていらしゃる律さんに
新年のご挨拶がまだです。」

「志岐さん、前者は分かるんですけど
後者は、別にいいんじゃないですか」

「何を言ってらしゃるのですか、
恭司君、今後、渚君と恭司君が
何の問題も起きずに過ごせるか、
過ごせないかは、
律さんに、かかっているんですよ」

「確かに、そうですよね」





< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop