最後の恋 *お正月特別編*
「渚君も、恭司君も
何か忘れていませんか?」
「忘れてないと思いますけど」
「うん」
「お2人とも、
大事なこと忘れています」
「何を忘れているんですか?」
「僕、全然分かんない」
「それは」
「「それは」」
「この物語を読んで下さっている
大切な読者様と私達の運命を
握っていらしゃる律さんに
新年のご挨拶がまだです。」
「志岐さん、前者は分かるんですけど
後者は、別にいいんじゃないですか」
「何を言ってらしゃるのですか、
恭司君、今後、渚君と恭司君が
何の問題も起きずに過ごせるか、
過ごせないかは、
律さんに、かかっているんですよ」
「確かに、そうですよね」