初恋は夢の中
担任の先生は、就職か進学のどちらか考えろと言うけど…


ただ単に、就職率・進学率を上げたいだけだ。

私はただ、先生の約束を守りたいだけ…
なのに………。



担任の先生と話してから数日後、先生が家に来た。


私は、戸惑った。
話なんて決まってる。


「元気だったか?って言うのも変だな…」

「元気よ…。先生は?」

「あぁ。」


テーブルを挟み、お互い俯きながら話した。

「先生…。私… 先生の約束、頑張って守ってるよ…。」

「あぁ、そうだな。美和子は、何かやりたい事ないのか?」

「ある。先生は、好きな人出来た?」

「いや…。やりたい事とは?」

「私も、先生の他に好きな人いないの…。 もうすぐ、私…卒業だよ…。」

「あぁ。」

「卒業式終わったら、先生の家に行ってもイイ?」

「… … … 。」

「 ダ…メ…?」

「美和子…。先生は、僕の為に将来をダメにしてもらいたくないんだ。同い年の娘達の様に、恋したり、何処かへ遊びに行ったりと、今を楽しんで貰いたい。」

「どぉーして、私の気持ち…分かってくれないのぉ…」

「 … … … 。」



会話は、また途切れた…。




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