初恋は夢の中
「ねぇ、先生?」

「んん?」

「私が20歳になるまで、先生と私は…、どういう関係?」

「関係…? そうだな…、準備期間かな。」

「準備期間?」

「そう。美和子は、これから短大やプライベートで、色々な事を学ぶ。そして20歳を迎えた時に、僕との将来を考えればいい。」

「また、先生と会えなくなるの?」

「会えるよ。いつでも、この家に来て良いよ。」

「泊まっても…?」

「 …… 。そ、そうだな…。」

「じゃぁ。一緒に寝てもイイの?」

「 …… 。また、突拍子も無い事を…。」

「私達付き合うって、言うコトじゃないの?」

「まぁ…。そんな感じなのかもな…。」
先生は、困って俯いた。



「先生…? 私のコト…スキ…?」

「 …… 。あぁ…。」

「良かったぁ。その言葉があればイイの… 嬉しい…」
私は、先生に抱き付いた。

今度は、先生も抱き締めてくれた。


そして、キスをした。
何度も、何度も、何度も…


キスをした…



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