初恋は夢の中
私は、まだ放心状態のまま警察病院に向かった。



付き添ってくれたのは、
校長先生でも、
教頭先生でも、
担任の先生でもなかった…


私を、呼びに来てくれた『現代社会』を教えている先生だった…



タクシーの中は、エアコンが利いていて外とは別世界だった。


いつも無口な先生…
いつもと変わらない先生…


… そう、これは夢だ…
夢なのだ…


だから、私は夢の続きを見なきゃいけないのだ…


目を瞑って起きた時は、何時もの世界に戻ってる。

エアコンの利きすぎたタクシーの中じゃなく、教室の中に…


だから、眠ろう…

夢なのだから…


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