初恋は夢の中
DVDも見終わり、足りないお菓子とジュースをコンビニまで買いに行くのを、ジャンケンで決める事にした。


「負けた人がオゴリだからねー!」
夏香が仕切り、負けた人を二人決めた。


ジャンケンに負けた私と桃子が、マンションの下にあるコンビニに、買いに行く事になった。


ここのコンビニは、夜中でも人が多くいつもお惣菜などは、売れ切れ状態だ。


ちょうど、プリンが4つあった。

「プリン買ったら、食べるかな?」
桃子に聞く。

「食べたい!食べたい!」
桃子が頷いた。


お会計は全部で、三千円位いだったので私が全額払った。


桃子は律儀に、割勘で!と、お金を出した。

「今度、お願いね!」
私は桃子に言って、お互い納得し店を出た。


家に帰ると、真理が首を長くして待っていた。

「あっ!プリンじゃん!やったぁー!さすが、友達ぃ!!」
と、プリンの入った袋だけ、さっさと持って行った。

真理の行動に、驚く私と桃子…


部屋に入るなり、夏香が膨れて言った。
「携帯… 置いてったしょーぉ。真理がプリン食べたいって騒ぐから、携帯かけたら二人共部屋で鳴るんだもん…」

私は桃子と二人で
「あっ!」
と、互いの顔を見て笑った。

釣られて夏香も、笑った。


プリンに夢中になっていた真理だけが、私達を見てキョトンとしていた…


「プリン、買ってきて良かったね。」

「そうだね…」
桃子とまた、笑った。


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