初恋は夢の中
私は早速、出掛ける用意をした。


浴衣にしようと思ったが、せっかくなので夏着物に決めた。



私はお義母さんに、『三和ちゃんは、着物が似合う。』と言われたコトを切っ掛けに、着付け教室に通った。


一人で着物が着れる様になり、嬉しくてたまに先生に内緒で、出掛けたりもした…。



『先生は、ちょっと過保護過ぎない?』
ある日桃子に、言われた反動かもしれない…

「違うもん!」
かろうじて、反論はしたものの、それ以上は言い返せなかった…


図星だった…のだ…。


始めて、内緒で出掛けた時は、ドキドキした。


別に悪いコトをする訳でもないのに…


街中に着くと、沢山の男から声を掛けられた…

ナンパ・モデルのスカウト・クラブやキャバ嬢のホステスのスカウト…
そして、風俗のスカウトまで…


なんか… 新鮮だった…

男の人は先生しか知らない、私には…



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