初恋は夢の中

レストランは、お洒落で雰囲気が良かった。

夜景も綺麗で、何よりもお料理が、とても美味しかった。


私達は、ゆっくりした時間を楽しんだ。





デザートも終わり、食後のコーヒーを飲みながら、私は夜景を見ていた。


「あっ、そうだ…。これ… 」
先生は私に、小さい箱を差し出した。

「なに？」
私は、小さい箱を受け取る。

「まっ、気に入るか分からないけど、見てくれ…」


私は、箱を開けた。
「綺麗…」
ダイヤの指輪だった…

「貸してご覧。」
先生は、指輪を私の薬指にはめてくれた。

指輪は、私の指にスッと入る。

「先生…、私の指のサイズ…」

「ああ。以前、聞いていて覚えていたんだ。本当は、１回目の記念日に渡したかったんだが、なかなか照れくさくて…。遅くなってゴメンな。」

「いいの。アリガトぉ～。嬉しい！」
私は何度も何度も、薬指の指輪を見た。