初恋は夢の中
私達は、籍を入れたまま式も披露宴もしていない。

当然、指輪の交換も…

しかし私は、別に良かった…

先生と、一緒に居れるだけで…
ソレだけで良かった…


先生も、美加子と結婚していた時も、指輪はつけていなかった。
ソレを知った時に、私はそれはそれで良かったのだ…


私達には、指輪というモノに余り、意味を感じていなかったのかもしれない…


そして私も、指輪をするという行為に、慣れていなかったのかもしれない…





指輪は、出掛ける時にするコトにした。


先生も、勿論、良いよ!
と了承してくれた。




遠くで花火が打ち上がっていたのが、いつの間にか終わっていた…



私達は席を立ち、帰ることにした。



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