初恋は夢の中
「なんだ…。着替えなかったのか?」
先生は、私の姿を見て言った。

「うん…。なんか、せっかく着たんだから、もう少し着てようと思って…」

先生は、そうか…。
と言って、コーヒーを私に渡した。



二人共、静かにコーヒーを飲んだ。



何も話さない、この空間が私は好きだった…


お互い、そんなに口数の多い方ではない…


なのに…

なにも言わなくても、心が通じる…


恐いくらい…



もう二度と、こういう相手には巡り逢えないかもしれない…

心のソコから、愛せる人は…



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