初恋は夢の中
本を読み終わり、休もうとする先生に話し掛けた…。

「先生?」

「んん?」

「私のコト、好き?」

「あぁ。勿論だよ。どうして?」

「ただ、何となく聞いてみたかっただけ…」

そう…と言って、私の髪を撫でた、先生。

「私が、死んでいなくなったら悲しい?美加子さんの様に、泣いてくれる?」

私の質問に戸惑った先生は、私の髪を撫でるのを止め、
そして恐い顔で、私を睨んだ。

「滅多な事を言うもんじゃない!」
そう言って、先生は掛布団を捲り、私を強く打った。

私は、短い悲鳴を上げた。


そしてまた先生は、私を小脇に抱え10回程続けざまに打った。


私は驚いて、握り締めた両手を口許にやり、肩をすくめ丸くなった。


― ごめんなさい ―
私は、泣きながら謝った。


先生は私の声に、ハッとして我に返り、打つ手を止めた…



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