初恋は夢の中
先生は、私を起こし両腕を掴みながら、恐い顔で見る。


私は、握り締めた両手を口許にやったまま、少し俯いた。



「もう二度と、そんな事言うな。冗談でも、言うな。」
先生は、親指で私の涙を拭きながら言った。


私は、頷くのが精一杯だった。


よし!
そう言って、先生は私を抱き締めた。





私は、ただ確認したかった…

先生の、気持ちを…


本当は、私自身が一番先生の気持ち、知ってるハズなのに…

こんなコト聞いたら、怒ると知っていても。

ただただ、先生の言葉が欲しかった…



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