初恋は夢の中
3人暮らしになって、数週間が過ぎた。


桃子の体調もすっかり良くなったが、暫く先生の家で暮らす事にした。


理由は、桃子の両親があの事件の事を心配し、短大を辞めて実家に帰るように言われたのだ。


しかし、桃子は短大を辞めたくなかった。


悩んだ末、桃子は先生と私に相談をした。


先生は桃子の意思を確認した上で、桃子の両親に責任を持って管理をするから、短大を続けさせて上げてほしい、と説得をした。


桃子の両親も、先生がそこまで言ってくれるならと、しぶしぶ了承した。



桃子は、先生と私に何度もお礼を言った。


私も、正直ホッとした。

せっかく、親しい友達が出来たのに、一緒に居れなくなるのは淋しい…





事件以来、学校の外で遊ぶ事が出来なくなったけど、私達4人はいつも一緒にいた。



ほとぼりが醒めたら
また合コンね!!
と、性懲りも無く話し合っている…

私達だった…



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