初恋は夢の中
先生の家で、初めて桃子と二人っきりで過ごす。


「桃子と二人っきりだね…。何だか、ドキドキするね!」
冗談で桃子に、すり寄った。

「ちょっと…。美和子ってば…。や、止めてよぉ~。私には、誠一さんが…」
桃子は、怯えた。

「ウソだってばぁ~!」
私は笑った。

桃子は、もぉ~う!と言って唇を尖らした。

「ねぇ~。でも、今日は一緒に寝ない?2階に使ってないベッドがあるんだ!」

「襲わないって、約束してくれたらイイよ!」

私は、OK!と言って、二人で2階に上がった。

使ってない部屋に、ポツンとベッドだけある部屋。


「 この部屋、なんでベッドだけあるの?」桃子は、不思議そうに聞いた。

「なんで?って言われても…。たぶん、先生が私の為に買ったんだと思う。この部屋、好きに使ってイイって言ってたから…」

「そぉーなんだ…」

「でもこのベッドで、1回も寝たコトないんだ…。」
私は、ベッドに座った。

「じゃ!このベッドで寝るの、今日が初めてなんだぁ!」
桃子も、私の隣に座った。


時計を見ると、もう午前0時を過ぎていた。
「あっー、もうこんな時間。早く寝よう、寝よう。」
桃子が言った。

「ホントだ!明日、起きれなくなっちゃう。」


二人で、ベッドに入った。



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