初恋は夢の中
私達は、一週間程入院をした。


その間に、家の修理をし、ドアの鍵も変えた。


警察のパトロールも、強化して貰った。


今回の事件は、さすがに桃子の両親には、内緒には出来ないだろうと言うコトで、折を見て話す事にした。





― 事件の真相 ―

安部は、桃子に一目惚れをした。
しかし、奥手な安部はお酒の力を借りないと、コトを運べない極度の小心者だ。
このまま合コンが終われば、二度と桃子に会えなくなる…。
そう考えた安部は、仲間の力を借りて強行手段にでる。
そして、嫌がる桃子に強引に迫り過ぎて、更に嫌われてしまった安部は、逆上してしまった。

おまけに騒ぎになり、警察に強姦未遂で逮捕され、職場も免職になった。

公務員の不祥事で、唯一マスコミの報道も最小限で、名前も顔も公にならずに済んだのだ。
臆測だが、裏で何かが働いたらしい…。

拘留場も保釈金を払い、すぐに釈放された。


安部は素面になって、初めてコトの重大さに気付く。
そして、一目会って桃子に謝ろうと、桃子の通う短大に行くが、中々桃子と話す機会が見つからない。
そうこうしている内に、桃子が先生と一緒に家に入って行くのを目撃した。
嫉妬心にかられた安部は、山田を上手く丸め込み、今回の事件に到ったのだった…



< 46 / 258 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop