初恋は夢の中
時間が、傷を癒し…
愛もまた、心を癒した…





後日桃子の両親が、先生の家にやって来た。

今回の事を、言葉を選びながら説明する。

しかし桃子の両親は、動揺を隠さずにはいられない様子だった。

当たり前の事だが…


しかし、卒業まで1年を切っていた。

このまま、短大を辞めるには勿体無い…


私達4人と、桃子の両親は悩みおし黙った。

暫く静かな時間が流れる。





そんな中、最初に口を開いたのは、意外にも進藤先生だった。

「あのー、こんな時にこんな事は不謹慎だとは思いますが、ぜひご両親に聞いて頂きたいのです。」

桃子の両親は、訳分からず『はぁ…。』と言っておし黙る。

桃子は、キョトンとしたままだった。


進藤先生は続けて言った。

「私は、桃子さんとお付き合いをさせて頂いています。そこで、ご両親に私達の事を、認めて頂いた上で結婚のお許しを頂きたいのです。」

私達は、えっ!と、進藤先生を見た。

桃子は、信じられないという表情だった。

「こんな事件の後だからといって、ただの思い付きではありません。本当は、桃子さんが短大を卒業して、それから結婚を申し込もうと思っていました。しかし、ちょっと順番が狂ってしまい… こんな形になってしまいましたが…。」



桃子の両親は、行き成りの事で戸惑っていた…



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