初恋は夢の中
夜曲
― 7月7日 七夕の日 ―



私の誕生日。
今日で、20歳になった。


今日まで、色々有りすぎて先生に、私の誕生日言ってないや…。

それに、先生の誕生日も知らない…


ヘンな二人…



そういえば先生、今日は早く帰って来る、って言ってたなぁー。





「ねぇ、美和子。美和子ってば。」
桃子が、肩を叩いた。

「んん?」

「ねぇ。今日、美和子の誕生日でしょう?どぉーするの?」

「どぉーって?別に考えてないけど…」

「なんで?誕生日ってイベントでしょ?」

「そ、そぉーなんだけど…。先生に、私の誕生日言ってなくて…」

「えっー!!なんで?」

「なんで?って、言われても…」


その時、桃子のTELが鳴った。


「ちょっと待ってて!!」
桃子は、TELをしに席を外した。



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