初恋は夢の中
遅い朝を迎えた。


「先生… おはよう。」

「おはよう…」
先生は、私にキスをした。


「なんか… 恥ずかしい…」

先生は、優しく微笑んだ。


朝ごはん作ってくるから、まだゆっくり寝てなさい…
私の頭を撫で先生は、リビングに向かった。


んー!
私は、両手を上げ伸びをした。

大の字になった腕は、さっきまで寝ていた先生の温もりがあった。

昨夜の事は、夢の様な出来事だった…

今想い出す度に、顔が熱くなる…

まるで、夢の様な錯覚に襲われる…

目覚めると、夢が醒めてしまうかの様に…


しかし、それは私の中の痛みが現実だと知らしめる…



恥ずかしくも、嬉しくもある痛みは、いつか消えてしまうのだろうか…



永遠に消えない痛みなら、相手は一人だけでイイ…



< 61 / 258 >

この作品をシェア

pagetop