初恋は夢の中
気付けば、私は傘も差さずに、雨の中を歩いていた。


そして、先生の家の前…。


どーやって、来たんだろう…
思い出せない…


ビールを一気に飲んだ所までは覚えてる。
だけど、その後が分からない…
で、気付いたら先生の家の前にいた…。



真夜中だ…
きっと…、先生は寝ているに違いない。



帰ろう…


なのに、足が動かない。


温かい雨の感触…

違う…、私の涙だ…。

私は、その場で立ち尽くし、泣きじゃくっていた。


… せんせい …
会いに来ちゃった…


ゴメンネ…
こんなに夜遅くに…


気付いて…

ねぇっ! 気付いてよっ!



どんなに、強く思っても 先生には聞こえない…


私の、ココロの叫び…


ソバにいて…
ソバにいさせて下さい…



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