初恋は夢の中
―― 披露宴 ――



式次第に従って、順調に披露宴が進んでいった。

最大の山場、キャンドルサービスも終わり、披露宴は終盤に近づいた。


残すは…
最後の両親の挨拶だ。

桃子のお父さんの代理は、親戚の叔父さんがした。


両親に花束を渡し、最後に桃子が両親宛に手紙を呼んだ。


桃子の手紙を聞いた叔父さんが、行き成り泣き崩れた…


自分の娘が嫁ぐ姿を、想像したらしい…



しかし…
後で聞いた話だが、叔父さんの家には息子しかいないとの事だった…



さすがに、桃子のお父さんと兄弟…
血は争えない…。



泣き崩れた叔父さんを、皆が協力して席に移動させた。



なんせ、体格が立派だったので、一苦労だった…





披露宴が終わり、私達は出席してくれた人達を見送る為、新郎新婦の横にずらーーーぁっと、並んだ。



これもまた、凄い人数だった。


皆、帰るときには圧倒されていた。





とにかく、私達は無事に披露宴を終えたかった…


ただ、ソレだけだった…



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