ヤンキー彼氏と地味子の恋。
「……ん…っ。」
キスが激しくなると、あたしから声が出てしまった。
何…この声、いつものあたしじゃない……!
「……ドキドキした?」
笑顔の彼。
「……は、はい。」
息を切らしたあたし。
「……莉子は病気じゃねぇよ?」
「え?」
息も絶え絶えになっているというのに、あたしは病気じゃないんですか??
「俺も莉子と触れたいとか、もっとキスしたいとか思うもん。ってか、それってフツーだし(笑)莉子が俺に触れたいって思うのは、俺のこと好きだってことだし。俺が莉子に触れたいって思うのは、莉子のこと好きだってことだし。ってか、俺らラブラブじゃん(笑)」
いつものあたしの大好きな笑顔で話す彼。
「……フツーなの?病気じゃない?」
心配そうにそう訊くあたしに、彼が笑う。
「…ちげぇよ(笑)正常。ってか、キスくらいで死にそうになってたら、それ以上のことするとき、お前どうなんの?(笑)」
え……キス…くらいって………
他に何があるんですか………?
あたしがキョトンとしていると……
「…っ!ひ、ひゃあっ!」
彼は、あたしをひょいと持ち上げお姫様だっこで、ベッドまであたしを運ぶと、
仰向きに寝転がったあたしの上に馬乗りになった。
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