シュウ教授の怪しい研究室
絶対に聞こえないか細い声で囁いた言葉は
教授の地獄耳に届いてしまったらしい




「ってこんなことはどうでもよくて」


――どうでもいいのかよっ!


ポイッとあいほーんを草むらに投げ捨てた行動に
思わず目の玉が飛び出しそうになったが


教授はそんなこと全く気にかける様子もない



「なっ何かあったんですか?いつもと様子がおかしいから、こっこれでも心配してあげてるんですよっ!?////」



若干の上目線だが

それは教授なりの照れ隠しなのだろう


私から目線をそらし、顔を赤くして眼鏡を指で直す横顔に
つい胸キュンしてしまう私



「本当に何でもないんですって!///」


由香里にあんなことを言われたなど口が裂けても言えるわけがなく


私は慌てふためきながら言った



「……」

「っ!/////」



流し目でジッと見つめられ
心臓がドキッと大きく飛び跳ねる



そしてジッと見つめたまま教授は顔を目と鼻の先にグッと近づけてきた



「わわわっ!////」

「目が泳いでますよ一号」


そりゃこんなに急接近されたら
誰でも目が泳ぐっつーの!!//////
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