シュウ教授の怪しい研究室
つい自分自身にノリツッコミしたくなる症状が発生するのは
ここに来てからだと疑う余地はない
耳クソ、いや私の耳から採取したダイヤモンド並みに輝く宝石を
慎重にガラスシャーレに入れる教授
「あの…それをどうするのですか?」
「これを三日間水に浸しそこから採取した液体を分離器にかけてそこから……」
「あ、もういいです」
教授のワケがわからない難しい話を聞いているだけで頭が痛くなりそうだ
私はソファーから体を起こし
何気なく部屋を見渡した
ここで働くようになって
一番に始めた仕事は部屋の掃除だった
教授は片付けが苦手らしく(いや、苦手を通り越して片付けられない人間化になりつつあるが)
私が初めてきた時はすっきり整頓してあったが
日に日に経つにつれ
次第と床にゴミが散乱するようになり
昨日土日を挟んで二日ぶりに来ると
部屋はゴミ屋敷並みに荒れ果てていたのだ
「!」
その時、教授の動きが視界に入った私
慌て教授の元に近寄り
ゴミ箱を差し出した
「ちゃんとゴミはゴミ箱に捨てて下さいよ!?すぐ床に捨てるクセ、直したほうがいいです!」