シュウ教授の怪しい研究室

「お待たせ~シュウちゃん」


その時、熱々の湯気がたったラーメン丼をカウンターから教授に差し出したのは

あの頑固オヤジのマスターだった


しかしその声色は見た目からは絶対に有り得ない黄色い声……



「教授、あの、マスターって」



嫌な予感がした私は小さな声で教授に耳打ちすると



「マスターは遅咲きのゲイです」



――またそっち系の人なのぉぉぉお!?


「んもぅ、ゲイじゃないわよん。オネェ系って言ってよシュウちゃん」


教授の言葉にマスターが頬を赤らめて嬉しそうに話す


缶詰め社長にしろマスターにしろ

何で私の周りにはそういう系統の人が集まるんだ……?



「へい、お待ち」



しかし私に対しては全くのオネェキャラではなく

無愛想のまま図太い声でラーメン丼を差し出す



「どうも……」

女性には心開かないのね、と心で呟きながら、私は苦笑いでカウンターから丼を受け取った



チャーシューとネギ、煮込み卵、もやしが丼からはみ出しそうなほどデカ盛りされたラーメン!

その量に一瞬驚いたがその醤油の香りからは間違いなく美味が待っている
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