シュウ教授の怪しい研究室
「やっぱ出店の食べ物って美味しいですねっ!」
無事参拝が終わり、その帰り道
日が落ち始め、空は綺麗な茜色に染まっている
二人で買ったおでんを食べながら肩を並べて歩く
「破魔矢も買えたし、お参りも出来たし」
私は大好きなはんぺんを頬張りながら言った
教授も隣で美味しそうに糸こんにゃくを食べている
「一号は何をお祈りしましたか?」
本堂で互いに五円玉を賽銭箱に投げ入れ手を合わせた
「ん~、あえての秘密です!教授は?」
「聞きたいですか?」
クスクスと笑いながら教授が言った
「一号が私の実験と研究で、重体、もしくは重傷、出なければ精神崩壊、最悪異常者になりませんように…」
(´ー`)オデンサイコウダナァ……
――っておおおおおい!待てぇえ!
「なっ何ですか、それ!みんな究極的な最低最悪状態じゃないですか!!」
教授が遠い目でどこか一点を見つめて話す姿に
思わず顔文字で自分の気持ちを表現したくなるほど、驚愕してしまった
「これはさすがに私の力ではどうにもなりませんからね。神頼みです」
――私の生死は神のみぞ知るってか!
ハハハと他人事のように笑い飛ばす教授に
私は隣でどうしようもないやりきれない感に襲われていた