シュウ教授の怪しい研究室

――日曜日



「どひゃぁぁああっ!////」


待ち合わせは研究室

教授に午後五時に来てくださいと言われ
その時間に研究室へ行くと


教授が有り得ない姿で私を出迎え
私はあまりの衝撃にその場で尻餅をついてしまった


「なななななっ、何なんですか!それ!/////」

「お?何かおかしいですか?」



パニック状態の私に
教授は不思議そうな表情で尻餅ついた私に手を伸ばす


真っ黒なタキシードスーツ

怪しげな襟つきの黒マント

そして光沢感のあるシルクハット

極めつけは口から剥き出しの二本の牙



その姿はどう見ても吸血鬼にしか見えない出立ちだったのだ


「パッ、パーティーですよね!?////」


教授の手を借りて立ち上がっても尚、あわわわと混乱状態の私に

あ。と何か気がついた教授



「すみません、言い忘れました。本日は仮想パーティーなんです」


――ちょっと待てぇぇええ!

そこ一番重要でしょぉおよ!!



悪びれた様子もなくハハハと笑う教授に一瞬怒りすら覚えたが

既にバックにはジップロック大二枚とタッパー大三つが準備されていて
今更引き下がる訳にはいかないのだ



「じゃ、私も……!?」

「私の方で衣装は準備してありますので宜しく」
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