シュウ教授の怪しい研究室
ふと我に返り、自分の言動が急に恥知らずな行為だったと気づき
顔から火が出そうなほで恥ずかしくなってきた私
「しかし毎年ガッカイダーの餌食になる人は一年幸せになるという都市伝説があるので、一号にとってはいい体験でしたね」
いや、その都市伝説の意味がよくわかんないんですけど!
餌食って、ただ何も知らない私が浮いてたってワケじゃなくて!?
教授の言葉がどうも鼻についたが
実際何もわからなかったことは事実なのでガッカイダーには最高の標的になったかもしれない
「しかし、演技とはいえガッカイダーも少しやりすぎな感じがしますね」
教授は飲み終えた湯のみをテーブルに置き
ソファーに座る私の横に腰を下ろした
「一号に手を上げる必要はありませんでしたから」
――ドキッ!
真っ直ぐ前を見つめ眼鏡を中指で直すその横顔に
思わず心臓が大きく鼓動した
「……右頬、まだ痛みますか?」
そう言って、教授は私を見つめながら指先でそっと私の頬に触れた