シュウ教授の怪しい研究室
次の日、週末なので仕事はお休み
しかし!!
私にはやるべき事、確かめなければならない事があった
「本当に、教授お見合いするのかな……」
あろう事か、お見合いする日は今日
都内のホテルのレストランでするらしく
差出人が見合い相手らしい
この直筆の文字、名前から推測して
間違いなく可憐で着物が似合う京都美人!
「どうしよう、どうしよう……」
手紙と掛け時計を交互に見ながらうろたえる私
見合い時間は午後の一時
只今の時刻……、朝の六時半
早っ!!と思った方もいるかもしれないが
これは小学生の時、次の日が遠足だとワクワクしすぎて当日の朝、やけに朝早く目が覚めてしまった的な現象なのだ!
いろんな事を考えすぎて結局眠れず、今に至るまでと言っても強ち嘘ではないが
――教授…、このこと何も言ってくれなかった
むしろ何もなかったかのように手紙を捨ててた
私には言いたくなかったのか
それとも言う必要がなかったのか……
「所詮サンプル一号ですし、私のプライベートまで、一号に話す根本的な理由は一切ありません」
なーんて思ってる…の?