シュウ教授の怪しい研究室

と、いう事でやってきました
東京ハイワットホテル!


最高ランク五つ星を獲得した全国でも数少ない最高級ホテル!


スィートルームは一泊二百万からというセレブリティハンパない(いや、へたしたら今月の給料で泊まれましたがね)プライスで

その一級品のサービスは世界各国のVIPや大物政治家総理大臣など名だたる人間が愛してやまないのだ




都内の一等地にドドーンとそびえ立つ高層ホテルに

私はつい田舎者みたいに空を見上げるように建物を見つめ
ほぇ~と建物に圧倒されるだけ




「ってこんな事してる場合じゃない!」



ホテル前のロータリーで一人グダグダしたせいで
すぐ入り口付近にいるドアマンに怪しい目で見られてしまったじゃないか!



「あの…、お客様……」

「――失礼しましたっ!」



悪いことなんて何もしてないのに

何故か慌ててドアマンから逃げ出す私



「おっかねぇだ……」


ロータリーすぐ脇の生い茂った草木の中に忍び込み

にょきっと顔だけ出して辺りを見渡しながら小さく一息



さすが高級ホテル!

中の上ランクの私すら寄せ付けない気品高いオーラが漂っているではないか
< 98 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop