シンデレラ★バレンタイン
〝すき〟と言えないプリンセス
* * * * *
『里穂?里穂から電話かけてくるなんて珍しい!!すっげー嬉しいんだけど。』
『落ち着きなさいよ。ところで…今日は暇?』
『え?』
『伝えたいことがあるの。今日、どうしても。』
そう言ったのはもう、どれくらい前のことなのだろう?
真姫が瞬に対して初めて素直になった時のことだから…本当にかなり経っている。
ガトーショコラをケースに入れ、歩く帰り道。
少しだけ自分の言った言葉を後悔してしまう。
『今の真姫の立ち位置に並べるくらい…頑張るから。』
そう。私は真姫の位置にさえ、立てていない。
小嶋貴也(コジマタカヤ)は私の〝自称彼氏〟
変わりつつある気持ちに気付かないフリをして、貴也の言葉に甘えて。
だからそれを、今断ち切る。
真姫の勇気に魔法をかけてもらって。
大切な想いを、届けられるように。
『里穂?里穂から電話かけてくるなんて珍しい!!すっげー嬉しいんだけど。』
『落ち着きなさいよ。ところで…今日は暇?』
『え?』
『伝えたいことがあるの。今日、どうしても。』
そう言ったのはもう、どれくらい前のことなのだろう?
真姫が瞬に対して初めて素直になった時のことだから…本当にかなり経っている。
ガトーショコラをケースに入れ、歩く帰り道。
少しだけ自分の言った言葉を後悔してしまう。
『今の真姫の立ち位置に並べるくらい…頑張るから。』
そう。私は真姫の位置にさえ、立てていない。
小嶋貴也(コジマタカヤ)は私の〝自称彼氏〟
変わりつつある気持ちに気付かないフリをして、貴也の言葉に甘えて。
だからそれを、今断ち切る。
真姫の勇気に魔法をかけてもらって。
大切な想いを、届けられるように。