すれ違う恋の行方
「早川っ!お前、さっき式にいたか?」


あたしは一斉に教室に戻ってくる生徒に紛れて、一緒に3組の教室へと入った。

それに気付いた担任らしき先生が、あたしを不信がる。


『えーいましたけど?まさか、先生気付かなかったんですか?』
「あ…そうか。いやいや、すまない」


先生は、あたかも自分が間違ったような気になって、それ以上あたしを問い詰めなかった。

先生なんて、ちょろいちょろい。

あたしは心ん中で笑い、そのまま自分の席を確認して着いた。


その途端



 ガラッ!!

「遅れました~!」



一人の男子生徒が入ってきた。

< 13 / 466 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop