すれ違う恋の行方
「あぁ…。っつか、なんで知ってんの?」
「北条は俺のクラスだし。今日、女子のやつらが騒いでたよ」
「そっか…」


そう言って、春樹はカチッとタバコを吸い出すと


「なんでかなー…」


と、あたしたちには聞こえないくらいの小さな声で、そうつぶやいていた。


あたしには聞こえたけど、それには突っ込まないほうがいい気がして、そのまま聞き流すことにした。

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