すれ違う恋の行方
『なんで女のあたしが、送ってあげないといけないわけ?』
「だって、コイツが早川がいいって言ってんだもん」
『は?』


「美鈴がいい~!」

『ちょっとっ…』


春樹はそのままガバっとあたしに抱き着き、「美鈴~」とかほざいてる。


何っ?
コイツ、酔うとこんなキャラになるわけっ?


「というわけで頼むな!」
『はぁ~?』
「美鈴、頑張って!」
『ミホまで~…』


そう言うと、ミホは先に行ってしまい
周りの女子が少し羨ましそうにこっちを見ていた。


いや、だから羨ましくもなんともないっちゅーの!


だけどあたしと春樹のことだから
という理由で、みんなひがむことをせずに帰っていった。
< 212 / 466 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop