すれ違う恋の行方
『次はどっち?』
「こっちー…」


とよたよた歩きながら、前に進んでいく春樹。

あーあ、ほんとにこれじゃぁ、ただの酔っ払いじゃん。


あたしは自分がなんでこんなことをしているのかを疑問に思いながら、春樹と一緒に家に向かっていた。


「ここ俺んち!」
『あ、そぉ…』


やっとの思いで春樹の家に着き
予想外に自分ちと近くてビックリした。

多分、歩いて20分くらい?

あたしは春樹の家に無事着いたことから、やっと自分の家に帰れると思い、足を止めた。


『じゃぁ、あたしは帰…』
「上がってけー」
『は?』


春樹はあたしの言葉を聞かずに、グイグイと腕を引っ張って中に促す。


『ちょっとっ…』
「いいからいいから~」


酔っ払ってる春樹の力は容赦ない。
あたしは意味もわからず、春樹の家に連れてかれた。

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