すれ違う恋の行方
「ただいま~」


と言っても、電気が消えた家。

明らか誰もいない様子だった。


『家の人は?』

「あー…確か親は旅行に行っててぇ…兄貴はー…皐月んとこだ」


皐月…

その名前を聞いて、なんか急に切なくなった。


春樹から聞く皐月さんの名前を聞くのは辛い…。


あたしはそんな同情のせいか、春樹に促されるまま部屋へ連れてかれていた。

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