すれ違う恋の行方
ふと机の上を見ると
そこには写真が飾られていた。


春樹も写真なんか飾る人なんだ…。


そんなことを思いながら、あたしはじっとその写真を見てみた。


それは2枚の写真で
1枚はつい最近撮ったあたしたちの体育祭での写真。


もう1枚は…


『……』


春樹の小さい頃の
皐月さんが写っている写真だった。


『ねぇ、春樹…』

「ん~?」




『やっぱり……今でも皐月さんのことが…忘れられてないんじゃないの…?』




気がついたらあたしは、春樹に聞いてしまっていた。

< 218 / 466 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop