すれ違う恋の行方
あたしは中学の頃、好きな人がいた。

ソイツ…大輔とは仲も良くて、遊ぶこともしょっちゅうだった。


そして中3の夏休み、花火大会に一緒に行ったあたしは、ついに自分の気持ちを押さえ切れずに、大輔へ自分の想いを伝えた。


最初は戸惑ってた大輔だったけど、あたしの気持ちに応えてくれて付き合うようになった。


だけど…


大輔はただ義理の気持ちで付き合っていただけだった。

そんな気持ちのままうまくいくことなんてなくて

付き合ってたったの3ヶ月足らずで、大輔はあたしの友達、サオリへと心を奪われてしまっていた。



―今までどおりに接することも出来ないかも…―


―うん…そうだよね―



そう言って、納得してしまったあたしの初恋。


恋人としての関係も
友達としての関係も


全て失ってしまった。

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