すれ違う恋の行方
 
   ―あたしと同じ思い―



それは秀を取るってこと…?



『ゃ…だっ…やだよっ…!!』

「美鈴っ、少し落ち着けっ」

『秀っ…』



あたしの耳には、春樹の言葉なんか全く入ってこなかった。

まるで壊れた玩具のように
あたしの頭の中には、秀しか入ってこない。

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