すれ違う恋の行方
「どうですか?」

「あ…」



秀はそっと顔を上げ、見えるほうの右目を自分の手で隠した。


そして一言…



「……見え…ますっ…!
 ハッキリとは見えないですけど、光も分かりますし、ぼやけた感じでちゃんと見えてます!」



秀のその言葉に、みんな明るい表情をした。


秀の目が見えてるっ…!


あたしは涙がこぼれそうなほど嬉しかった。

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