忘れられない想い
*出会い
転校
いよいよ転校初日をむかえた。
いままでと違う家で
いままでと違う制服を着た。
いままでと違う食卓でご飯を食べ、
いままでと違う床を歩く。
いままでと違う玄関に行き、
いままでと違う靴を履く。
いままでと違うドアを押し、
わたしは外に出た。
まだ小学4年のわたしは
登校班で行くことになっている。
集合場所についた。
周りからの視線が痛い。
「おはよう、ふみなちゃん」
そんな声がした。
すると大人達は話を始めた。
「はじめましてっ!」
1人の女の子に話し掛けられた。
江里菜だった。
「初めまして。」
わたしは挨拶を返した。
それから江里菜はわたしに
いろいろ紹介してくれた。
少しだけ緊張がほぐれた。