私を襲って、ツンデレくん。
時はさかのぼること五時間前。


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『どうしたのよ急に?手なんて叩いちゃって。』




『しぃ。よくぞ聞いてくれました!!俺いいこと思いついたぞ。』




『何よ?』




私も少しワクワクしながらアルの話しに耳を傾けた。





するとアルは真剣な顔をしてこう言った。



『鈴、お前、時雨を誘ってやれ。』




「へ??どこに??」




私は意味が分からなくてアルに尋ねた。




『鈍感だなぁ鈴は。お前らまだ何にも進展してないんだろ?なら鈴があんなことやこんなことを自分から仕掛けちゃいなさい。』




「あ、あんなことや、こんなこと…?」




『あぁ。あんなことやこんなことだ。』





「じゃあ、まず手を繋ぐことからね。」




『はぁ!?お前まだ手も繋いでなかったのかよ!?』





「ちょっと待ってよ二人共!!私やるなんて一言も言ってないよ!?」



私はずんずんと話しを進めるしーちゃんとアルを止めに入った。




『じゃあ、鈴は手繋ぎたくないの?』




『そうよ。鈴。あなたのために言ってるの。』




「え…。手は繋ぎだい…けど…。」




私は小声でボソボソ呟いた。




『じゃあ決定ね。鈴、今日のミッションは手を繋ぐこと。わかった?』




「む、無理だよぉ。」




『大丈夫だって。手繋ぎたいんだろ?』




「うぅ…」





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と、こんな感じで私は反場強引に強制参加せざる終えなかった。



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